総務省「スマートフォン安心安全強化戦略(案)」について

報道等にもございました通り本日7/3、総務省から「スマートフォン安心安全強化戦略(案)」という非常に重要な文書が発表されておりました。実はこれまで内容あまりフォローできておらずなのですが(汗)、とりいそぎ拝読した限り今後のプライバシー共同規制…

「アメリカとEUの情報政策の違い(各論編その2:表現の自由・サイバーセキュリティ・イノベーション)」公開しました

先日ご案内したヤフーさんの「生貝直人の情報政策論」ですが、「各論編」の後半公開致しました。たぶんこのくらいが要約の限界(汗)。導入編はこれで一段落なので、あとは適宜キーワード解説なんか織り交ぜながら「最新の話題」を書いて参りますー。 アメリ…

「生貝直人の情報政策論」@Yahoo!ニュースはじめてます

ここでのご案内が遅くなりましたが、先月からYahoo!ニュースの個人ニュースコーナーで「生貝直人の情報政策論」と題したコラムはじめました。 http://bylines.news.yahoo.co.jp/ikegai/ 今のところ記事はまだ下記の3本だけなんですが、EU・アメリカ・日本の…

林紘一郎先生他『インターネット時代の「通信の秘密」再考』について

林紘一郎先生他『インターネット時代の「通信の秘密」再考』報告書、先ほど湯淺先生のところで見かけて早速拝読しました。24p以降の「憲法論」「事業法」「非対称」それぞれの視点からの検討、そして27p以降の「改善のための7提案」が特に必読と思われます。…

Two information policy papers by KANTEI, METI

めずらしく一日二本目のポスト。プライバシーのシンポ聞きにきてるんですが、外国人の先生方がメインゲストなので英語で最近の日本のプライバシー政策についてアップデート情報。 In last month, the Japanese government published the two important infor…

オープンデータ・ビッグデータ政策と文化芸術デジタルアーカイブ

6/1に発表した日本公共政策学会のスライド「オープンデータと著作権:諸外国における政策動向と我が国への示唆」をULしました。オープンデータということでCC-BYです。基本的には現在流行している所謂「オープンデータ・ガバメント」や「ビッグデータ」政策…

ショーンベルガー『ビッグデータの正体』とプライバシー

少し長くなりそうなので最初に結論。Viktor Mayer-Schornbergerは天才。 さて何かというと、昨日の情報NW法学会ソーシャルメディア研究会で「ソーシャルメディアの最大の特徴は?」と問われてホッブズの話して、規範の話を問われてアブナー・グライフの話し…

スリーストライクから共同規制へ

少しだけ日本語に戻ります。さいきん諸般の事情により急ぎでフランス語とフランス法を強化中ということで色々やってましたところ、前にモルガン先生から教えて頂いた今月公開のPierre Lescureの報告書に基づいて(Merci beaucoup, Dr Morgan!)、オランド政…

NISC proposed new data retention law

Yesterday, the National Information Security Center (NISC) at the Japanese Cabinet Secretariat officially published a proposal document that recommends next strategies for Japanese cybersecurity law and policy. http://www.nisc.go.jp/confer…

MIC proposed to establish Japanese CNIL

Yesterday, the Japanese MIC (Ministry of Internal Affairs and Communications) officially published a proposal document that recommends to establish a new independent privacy commission (Japanese version of CNIL). http://www.soumu.go.jp/men…

本が出ました:『デジタルコンテンツ法制』

また一件ご報告と致しまして、財団法人デジタルコンテンツ協会の事業の一環として行っておりました「法的環境整備委員会」2010年度の成果をまとめる形で、森・濱田松本法律事務所の増田雅史弁護士と一緒に書いておりました書籍が、本日3/7発売となりました。…

『「統治」を創造する』シンポジウム(1/23)に登壇します

一件ご案内です。昨年12月、慶應の西田亮介さんや一橋の塚越健司さんたちと一緒に執筆した『「統治」を創造する―新しい公共、オープンガバメント、リーク社会』が出版されました。私自身は第7章「オープンガバメントと著作権―欧米の取組と日本への示唆」を担…

EU行動ターゲティング広告業界団体の自主規制案が大苦戦中

少し間が空いてしまいましたが、引き続き『情報社会と共同規制』では第5章「行動ターゲティング広告のプライバシー保護」で取り扱ったEUのプライバシー政策関連でこれまた重要な動きがありました。 先のポストで取り上げたデータ保護指令全面改正ドラフトで…

EUデータ保護指令の全面改正草案リーク

というわけで最初のポストは、『情報社会と共同規制』第5章「行動ターゲティング広告のプライバシー保護」で主に取り扱ったプライバシー政策の中でも、特にEUの個人情報保護指令であるデータ保護指令(data protection directive、95/46/EC)についての動き…

ブログタイトル変更しました

本ブログは元々「ikegai.jp@hatena」というタイトルで運営していましたが、2011年10月に拙著『情報社会と共同規制: インターネット政策の国際比較制度研究』が出版されたことを受けて、そのアップデートを中心に、EU・米国を中心とした世界各国の情報政策に…

拙著『情報社会と共同規制―インターネット政策の国際比較制度研究―』

今月、初の単著が刊行されました。 企業や業界団体による私的秩序形成としての自主規制(self-regulation)と、それに対する政府の補強措置によって構成される公私の「共同規制(co-regulation)」という概念を軸に、プライバシーや著作権の保護、表現の自由…

シンポジウム「コモンズ・表現規制・ウィキリークス 〜情報ガバナンスの未来像」

1/26(水)、東大本郷にて以下のシンポジウム(公開講義)に登壇します。最先端の問題をかなり包括的に取り扱う感じになりそうですので、ご関心の方々ぜひご来場くださいませ。 - 東京大学大学院 文化資源学研究専攻公開講義 シンポジウム「コモンズ・表現規…

学際学徒の心得

学部時代も含めて学際学徒10年近くもやってると色々心得みたいなものも見えてくるな、ということで私家版「学際学徒の心得」をtwitter(http://twitter.com/ikegai)でつぶやいていたのをちょっと転載します。まだまだ勉強していく中で間違いも分かってくる…

DCAJセミナー「コンテンツビジネスとその法的環境の10年

以下の通り、9月16日(木)のセミナーで講演します。既に残席僅少みたいですのでお申し込み頂けるようでしたらお急ぎくださいませ。「これからのデジタルコンテンツ法制にとって著作権はあまり重要でない」という方向で空気読まずに喋ります。 http://www.dc…

日本文化政策学会「コンテンツ政策からみた文化政策」

もう本日のご案内になりますが、東京芸術大学千住キャンパスで開催される日本文化政策学会の下記のパネルに登壇します。 私からは昨年10月に文化政策学会とコンテンツ学会が共同開催した「国立メディア芸術総合センターを考える」の議論を参照しつつ、メディ…

10/31「国立メディア芸術総合センターを考える」@静岡県浜松市

10/31に文化庁メディア芸術祭in浜松併催イベントとして文化政策学会+コンテンツ学会協力のシンポジウム「国立メディア芸術総合センターを考える」が開催されます。僕も企画のお手伝いなどしている関係から東名飛ばして参加予定。メディア芸術祭自体は10/30…

OstromとWilliamsonがノーベル経済学賞!!

池田先生も早速書かれていた通り、今年のノーベル経済学賞(スウェーデン銀行賞)はインディアナのElinor OstromとバークレイのOliver E. Williamsonに決まりました。Williamsonのほうは順当という意見がほとんどだと思いますが、個人的にはOstromの受賞がと…

RE: RE: 業界団体の自主規制は社会規範か?

上記URLを出題者に送りましたら早速ご返答&追加ご質問を頂きました。少し面白い議論なのでデフォルメの上転載しようと思います(少しはブログ盛り上げねば笑&こういう議論はマニアックであればあるほど公開したほうが有意義だと思っており)。 まず応答ご…

業界団体の自主規制は社会規範か?

大学院で「情報法政策勉強会」という私的勉強会をやっているんですが、そこで友人と少し議論になった問題に「業界団体による自主規制はエンフォースメントの側面から見て(レッシグ先生の四規制説でいうところの)社会規範と言えるか?」というものがありま…

情報通信政策論の三層構造 ー目的論、手段論、組織論ー

メモがてらに簡単に整理しておきます。少しだけ怒っています。 現在日本国内では原口総務大臣(そして内藤正光副大臣)の就任に伴って「周波数オークション」「NTT再統合」「日本版FCC」の3つの情報通信政策が盛り上がっていますが、この中でも特に「日本版F…

社民党雇用担当相と「多様な労働形態」

twitterだけで済ましているのもさすがにアレなので少しずつブログも生き返らせていこうかと思います。というわけでまずは政治ネタから。 (9/10)福島氏入閣、社民は雇用担当を要求 鳩山氏、閣僚人事を加速 http://www.nikkei.co.jp/senkyo/2009shuin/elecnews…

9/17緊急シンポジウム「日本版フェアユース導入の是非を問う」

※本シンポジウムは申込多数につき締め切りました。沢山のお申し込みありがとうございます。9月14日までにメールでお申し込みを頂きました皆様には、順次受付確認のメールをお送りさせて頂きます。 === 緊急シンポジウム 「日本版フェアユース導入の是非を…

海外情報通信研究者・関連組織のtwitterアカウント一覧

こちらも継続的にアップデートしていきます。 情報通信に関連する法、経済、政策研究者が中心になります。 (研究機関・関連組織は独立させるかもです。) 個人 Benkler, Yochai http://twitter.com/YochaiBenkler Boyle, James http://twitter.com/thepubli…

海外主要政府機関のtwitterアカウント一覧

継続的にアップデートしていきます。 特殊法人や政党なども入ります。折角なのでそのうち各機関の簡単な解説など付けたいです。 アメリカ USA.gov http://twitter.com/USAgov AmeriCorps http://twitter.com/americorps Clerk of the U.S. House of Represen…

5月1日レッシグ先生来日セミナー

最近だいぶ更新滞ってますが、久しぶりに一件お知らせです。 5月1日(月)、六本木ヒルズにてスタンフォード大学教授/クリエイティブ・コモンズ創始者ローレンス・レッシグ先生を招いてのセミナーが開催されることになりました。 ご周知の通りレッシグ先生…